2017年5月12日頃より世界中でランサムウェア「WannaCrypt」によるサイバー攻撃が確認されました。
「サイバー攻撃」や「ウィルス」というと「またか…」という印象がありますが、Microsoftが既にサポートを終了しているWindows XPやWindows 8などに向けてもセキュリティ更新プログラム(パッチ)を配布するというのは異例のことです。(つまりランサムウェア「WannaCrypt」はそれくらい危険度が高いということですね)
そこで、Windows XP向けに更新プログラムをダウンロード&インストールする方法をご紹介します。
まずはWindows XPのバージョンを確認
セキュリティ更新プログラムはOSのバージョンごとに適用(インストール)させるファイルの種類が別れているので、まずは自分が使っているWindows XPのバージョンをチェックします。
スタートメニューから「マイコンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を選択すると、下記のような画面が表示されます。
上記では「システム」の項目に「Microsoft Windows XP Professional Version 2002 Service Pack 3」とありますので、これが自分の使っているOSのバージョン(種類)になります。
Microsoftの公式サイトへアクセス
次にセキュリティ更新プログラム(パッチ)を配布しているMicrosoftの公式サイトへアクセスします。
日本語版公式ブログにある「ランサムウェア WannaCrypt 攻撃に関するお客様ガイダンス」ページにアクセスしてください。その中に、
また、お客様の影響の大きさを考慮し、すでにサポートが終了している Windows XP, Windows 8 および Windows Server 2003 についても例外的にセキュリティ更新プログラムを公開しています。
http://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB4012598
と記載されている箇所がありますので、このURL(下記)にアクセスします。
http://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB4012598
【注意】ダウンロードページがエラーになる場合があります
なお、2017年5月15日現在、Microsoftのサーバーにアクセスが集中しているせいで、上記URLにアクセスしてもエラーになる場合があります。私も何度もエラー画面になりましたが、しばらく時間を置いて何度かアクセスしている内にダウンロード画面が表示されました。
▼エラー画面(その1)
▼エラー画面(その2)
▼正常なダウンロード画面
セキュリティ更新プログラム(パッチ)をダウンロード&インストール
正常にダウンロードページが表示されたら、お使いのWindows XPのバージョンに合わせて、右端の「ダウンロード」ボタンよりファイルをダウンロードします。私の場合、OSのバージョンが「Microsoft Windows XP Professional Version 2002 Service Pack 3」だったので、「Windows XP SP3 用セキュリティ更新プログラム (KB4012598)」を選択してダウンロードしました
ちなみに、もし間違ったバージョンをダウンロードしてインストールしようとしても、インストール途中でエラーが出ます。(←最初ダウンロードするファイルを間違いました…恥)
あとはダウンロードしたファイルをインストールしてパソコンを再起動すればOKです。
▼インストール完了!
Microsoftオフィシャルブログ(英語版)からダウンロードする方法
ちなみに、日本語版公式ブログよりも早くオフィシャルブログ(英語版)に情報が公開されていました。こちらからも更新プログラムのダウンロードは可能です。
上記サイトからの場合、ページ下部の「Download localized language security updates:」という所にOSのバージョンが羅列してあるので、そこからリンク先(ダウンロードページ)へ移動し、「Language」を「Japanese」に変更すればダウンロードすることができます。
Windows10でもアップデートが必要な場合があります
ちなみに、Windows10など最新のOSをご利用の場合、2017年3月に公開されたセキュリティ更新プログラムがインストールされていれば、現在のところランサムウェア「WannaCrypt」の影響は受けないとのことです。しかし、Windows Updateを定期的に行っていない場合は2017年3月に公開されたパッチが適用されていない可能性がありますので、すぐにWindows Updateを行うことをおすすめします。